好きな場所は

  • 2016年06月06日


好きな場所はどこですか?
私はいくつかありますが、東京駅とホテルが好きです。
共通するのは、様々な人が行き交う場所という点でしょうか。
東京駅もホテルも何時間いても飽きない。
勿論時間が許せばの話で、大抵許されないので、そんなに長居はしませんが。

リゾートではなく都心にあるホテルが特に好きです。
ビジネスで利用している人、家族に会いに来た人、遊びに来た人・・・目的の違う人たちがホテルに泊まっている。
この人はなぜここに泊まることになったのだろうなんて、勝手に想像してみたりするのも楽しい。
また宿泊以外の目的で訪れた人もたくさん。
会議が、講演会が、結婚式があって、なんて理由もあるでしょうし、友人とランチで館内にあるレストランに来たという人もいるでしょう。
1ヵ所でこれだけ様々な用途に答えられる場所は、都心ホテル以外にはなかなかありません。

多くの人が訪れるホテルでは、同じように多くのスタッフが働いています。
職種は多く、その仕事に対する考え方も違うでしょう。
客の方は、ホテルであれば気持ちのいいサービスが受けられるに違いないと、期待感が高い。
そうした客たちに対応するスタッフたちは、さぞかし大変だろうと思います。

新刊「総選挙ホテル」ではホテルで働く人たちを描いています。
今の仕事に満足している人も、ちょっと上手くいっていない人も出てきます。
また、スタッフたちの家族も登場します。
「働く」ということに光を当ててはいますが、それだけではなく「人生」についても描けていたらいいのですが。
「働く」ことがすべてではありません。
お金を得るためと割り切って、仕事にはなにも期待しないなんて考え方もアリだとは思います。
でも、どうせ働かなくてはならないなら、そこに喜びがあったら人生は素敵になるとも思います。
自分の弱さを知ったり、自分の強みを教えて貰ったりする・・・それが仕事場。
この貴重な場を大切にしたいですよね。

泡が

  • 2016年06月02日

ハンドソープはどんなタイプのものを使っていますか?
ポンプ式や固形石鹸などがポピュラーでしょうか。
私はノータッチ泡ハンドソープタイプを使用しています。
まず、液体のハンドソープを容器にセットしておきます。
容器の前部にセンサーが付いているので、そこに感知されるよう掌を置くと、そこに泡状態になったハンドソープがにゅるっと出てきます。
容器のどこにも手を触れないため衛生的だし、手入れが簡単そうなので、1度試してみたところ、すっかり気に入り浮気をせずに使い続けています。

先日、いつものように手を出したのですが、にゅるっと泡が出てこない。
電池がなくなりそうになったら、ライトが点滅して知らせてくれることになっていたはずなのですが、点滅はしていません。
取り敢えず電池を交換してみることに。
単3電池を4個新しいのに取り替えて、手を出してみると・・・シャッと勢いよく泡が落ちてきました。
早くてびっくり。
これまではにゅるっと出ていたので、心の準備ができるほどの時間がありました。
それが電池を変えた途端シャッですから。
電池がたくさんある状態だとこれだけのスピードを出せるヤツだったのかと、ポテンシャルに驚くと共に、ふと疑問が。
電池を換えたことはそれまでにも何度もあったはず。
なのに、それまでは電池を換えた後でもこれほどまでのスピードを見た記憶はありません。
電池はずっと同じメーカーです。
だとしたらどうして今回だけ?
「いっちょ、やる気をみせてやろうかな」とでも思ったのでしょうか?
「本気を出せばできるんだ、オレは」的な性格だったのか。
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泡が早く出てくるようになったんだから、いいじゃないかそれで、と思われるでしょうが、これがどうも今一つなんです。
にゅるっで慣れていたため、シャッだとリズムが狂う。
たとえばトイレを終えた時、大抵ほかのことを考えています。
次に私は手を洗うぞなんて意識していない。
あそことあそこに返信メールをしてから、あれをしようと作業の順を考えていたり、冷蔵庫のサクランボはまだ食べられるだろうか、なんて考えていたりします。
ハンドソープの容器に手を出す時、無意識の状態に近い。
そこでいつものようににゅるっだと、泡を手に広げてから水で流すまで、ほかのことを考えている状態を継続できる。
ところが、そこでシャッと泡が出てくると「おっ」と泡に気持ちがいってしまい、思考はストップ。
そのうちシャッに慣れてしまえば、いちいち驚かなくて済み、思考がストップすることはなくなるのでしょうか。
電池を換えて2週間。
未だにハンドソープ容器はやる気を見せていて、未だに私はそのスピードに慣れません。

「総選挙ホテル」が発売になります

  • 2016年05月30日

新刊のタイトルは「総選挙ホテル」です。
書店には6月1日頃から並び始める予定です。
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いつも小説を書く時テーマミュージックを決めます。
この音楽を半年ほどの間、毎日何時間も執筆中聞き続けます。
やがて音楽を耳にすれば、自然と作品世界に入っていけるようになります。
昨日嫌なことがあったとか、今夜楽しい予定があるとか、心が小説とは違うことで占められているような時でも、音楽がそうしたものを忘れさせてくれます。
浮世を忘れさせ、作品世界に誘ってくれるのがテーマミュージックです。

「総選挙ホテル」のテーマミュージックはなにかというと・・・ヨハン・ゼバスティアン・バッハのオルガン作品が12曲入ったアルバムでした。
音楽の素養はなく、クラシックにも明るくないのですが、テーマミュージックをなににしようかと探している時、オルガンかな? と突然思いました。
オルガンはピアノより渋みのある音色ですし、軽やかなのに物悲しさがつきまとう感じが、イメージしている作品にしっくりくるような気がしました。

「総選挙ホテル」はホテルで働く人たちの物語です。
そのホテルは経営がうまくいっていません。
うまくいっていない会社で働くのはしんどいものです。
常に苦さを味わっているような毎日です。
それぞれが、それぞれの場所で精一杯働いているのに、どうも上手く回っていないという違和感がホテル全体を覆っている・・・「それ、うちの職場と一緒」なんて思った人もいるのでは。
会社の規模が大きければ大きいほど、スタッフが多ければ多いほど、変革するのは大変です。
物語は、研究しかしてこなかった変わり者の男が、このホテルの社長に就任するところから始まります。
やがて彼が発表した改革のアイデアはとんでもないもので・・・興味をもたれた方は是非本を開いてみてください。

たくさんの登場人物がいますので、「それ、私」とか「これは課長っぽい」なんて身近な人を重ね合わせながら読んでいただけたらとも思います。
自分のことは自分が一番わかっているつもりでいても、実は他人の方が自分を理解していたなんて経験、ありませんか?
好き嫌いは自分の気持ちなので間違わないでしょうが、向き不向きは意外と自己判断とズレてしまうこともあるようです。
そのズレを知れば、自分の強みを発見できるかもしれません。
仕事で迷っている人、絶好調の人、自分の魅力を棚卸して再検討したい人・・・皆さんに読んでいただきたい小説です。

天気を知りたい理由は

  • 2016年05月26日

明日の天気をどうやって確認しますか?
私は天気予報をしているネットのサイトに自宅の郵便番号を入力し、そのエリアの1時間ごとの予想をチェックします。
そこでは予想気温や降水確率、風速などがわかります。
大体これで事足ります。

スマホで、或いはテレビのニュース番組内にある天気予報コーナーで、情報を集める方もいるでしょう。
以前からテレビから発信される天気予報には、いらない情報が多過ぎると感じているのですが、皆さんはどう思いますか?
大型台風が接近しているとか、ゲリラ豪雨が発生しそうだといった緊急時には、詳細で丁寧な説明が必要だと思います。
ですが、そうではないフツーの日に気圧の配置を教わっても、1ミリの興味も湧かない。
3時間ごとの雲の動きの予想図を見せられるより、今日私はどんな格好をして外出したらいいのかが知りたい。
なぜ天気が知りたいのかといえば、買ったばかりの靴を履いてもOKなのか、危険なのか、カーディガンを持って出た方がいいのかを知りたいから。
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時系列でコーディネートの提案をしてくれる天気予報があったら嬉しい。
たとえば、朝は気温が低いけれど、昼間はぐっと気温が上がり、夜は雨が降りそうなんて日には・・・朝はTシャツの上にカーディガンを羽織ったスタイルで、昼間はこのカーディガンを脱いで過ごしましょう。夜の雨が心配なので、靴は濃い目の色のものが無難です。1日のことを考えたコーディネートは、エレガント派はこちら、マニッシュ派はこちら・・・なんて。

これは、様々な年齢の広い地域に住む人が見るテレビでは無理ですよね。
ネットでは可能な気がするのですが、どうでしょう。
もしかするとすでにそういうサイトは存在していて、私が知らないだけかも。
そのうちに、手持ちの服やアクセサリーの画像を登録しておき、外出する日時と目的を入力すると、ぴったりなコーディネートを提案してくれるなんてサービスが始まったりするんでしょうか。
そうすればうーむと悩まずに済むので、時間短縮になるとは思うのですが、一方でなんだかちょっと寂しい気もします。
コーディネートを悩んだり迷ったりしているなかには、楽しさもあったりするので、それを手放しちゃっていいのかなとの思いが。
便利さは有り難いけれど、人生が味気なくなるのは嫌。
両立する地点があるといいのですが。


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