小説を書く際に悩むことはたくさんあります。
その中の一つが登場人物の名前をどうするか。
「好きな名前にすればいいんじゃね?」とのご意見もあろうかと思いますが、そう簡単にはいかない。
リアルな人間の場合、名前は自分でつけるのではなく大抵親がつける。
だから小説の登場人物の場合でも、どんな親なのかということが、窺える名前にする必要があります。
またその登場人物の年齢も加味しなくてはなりません。
例えば今、10歳の子がルビを付けなければ誰も読めないキラキラネームであっても、親がヤンキーとは限らない。
時代がキラキラネームを許しているという状況下だから。
でも30代でキラキラネームであれば、親が個性的であるといった、風味付けが必要になってくる。
では昔は大人しい名前ばかりだったのかというと、そうともいえない。
70代でファンキーな名前の人も結構いるから。

ということで、小説に登場する人物の名付けでは、いつも頭を捻って考えています。
ごくたまに、すっと名前が落ちてくることがあります。
すとんと脳内に落下してくるのです。
新刊小説「腕が鳴る」にオウムが登場します。
どういう名前にしようかと考え始めた直後に「銀次郎」という名前が落ちてきました。
前世から決められたことであったかのように、それはもう決定事項といった感じ。
これで即座に名前が決まりました。
ニックネームは「銀ちゃん」。
この銀ちゃんを突然預かることになったのは、64歳の三森泰久。
喫茶店の雇われ店長をしています。
転々と仕事を変えて生きてきた泰久。
引っ越しをしたのですが新居に荷物が収まらず、部屋には段ボール箱が山積み。
そこに押しかけるようにやってきたのが、整理収納アドバイザーの真穂。
渋々真穂からの提案を受け入れた泰久でしたが、やがて灰色だった人生に色が付いていくように。
泰久と銀次郎がどんな暮らしをするようになっていくかは、ぜひ本書をお買い求めの上、お楽しみください。
新刊小説「腕が鳴る」には5つの物語が収められています。
その中の1つを紹介させて頂きます。
長尾康代の寝室は、服やバッグやらのファッション品で大渋滞中。
でも他の部屋はきちんと片付いている。
信用金庫でフルタイムで働きながら、ワンオペで家事をこなし、娘と夫の世話を完璧に行っています。
なのに、康代の寝室だけが混沌としています。
それを見た整理収納アドバイザーの真穂が提案したのは、予想外のことでした。
半信半疑ながら康代は、真穂の提案を採用します。
すると真穂の周りが変わっていく。
そして真穂自身にも変化が。
やがて真穂がどんな境地に辿り着くのかは、本でお確かめください。
なぜ不要な物を買ってしまうのか。
そこに焦点を絞ることで、解決策が見えてくることもあるようです。
かくいう私もクローゼットはいつもパンパン。
それなのにいざ出掛けようとすると「あー、着る服がない」と思う。
だから買ってしまう。
この繰り返し。

去年散々着た服なのに鏡の前で合わせてみたら・・・なんか違う。
体重は変わっていない。
なのになぜ。
同じ体重であっても、年齢を重ねる中で体型が変化していくし、顔も老けていくからでしょうか。
今の自分に合うと思うものを購入。
1枚買ったのなら、似合わなくなった服を1枚捨てるのが正解。
プラマイゼロになるから。
それなのに、もしかしたらまた似合うようになるかもと考えてしまう。
一度似合わなくなったら、二度と似合うようにはならないと、経験上分かっているはずなのに。
で、似合わなくなった服を捨てずにクローゼットの肥やしに。
こうしてクローゼットはパンパンになっていく。
でも稼働しているのは、そのうちのごく一部。
私も真穂に片付けを頼みたい。
そんな気持ちです。
小説「腕が鳴る」が発売になりました。
入手はお済みでしょうか?
まだの方は是非購入をお願いします。

買うのを迷っているという方に、どんな内容かを少しだけご案内すると・・・
整理収納アドバイザーの真穂が訪れたのは鶴元家。
家中がとんでもないことになっています。
足の踏み場もない状態。
そうなってしまったのは、忙しいし、片付けるのが面倒だったから。
そしてこのカオスが原因で、夫婦喧嘩が頻繁に勃発するようになっていました。
プロである整理収納アドバイザーに依頼することは、夫婦共に了承したものの、どう片付けるか、誰が片付けるかでひと悶着。
するとここで真穂が、びっくりするような提案を。
果たして鶴元家の部屋は片付くのか。
そんな矢先、家族というものについて真剣に考える事態に直面。
鶴元夫妻が見つけた家族の在り方とは・・・。
といったことが描かれた小説です。
興味をもたれた方はお買い求めください。
整理収納アドバイザーが登場する小説を書いたのに、我が家は一向に片付きません。
最近ようやく気付いたのは「取り敢えず」がカオスの第一歩だということ。
収納場所を見つけられない時に、「取り敢えずここに」「ひとまずここに」「一旦ここに」「今だけここに」と言い訳しながら、そこら辺に置く。
やがてそこが定位置になる。
またまたなにかを購入し、収納場所を見つけられない時、「取り敢えずここに」「ひとまずここに」「一旦ここに」「今だけここに」と言い訳を呟きながら、そこら辺に置く。
そうしてそこが定位置になる。
こうして部屋はカオスへとまっしぐら。
脳から「取り敢えず」という意識を、取り除くところからスタートするのがいいのかも。
意識改革ですね。
小説「腕が鳴る」には5つの物語が収められています。
鶴元家の他にも様々な理由でカオスになった部屋を、整理収納アドバイザーが訪れます。
そして部屋だけでなく心も片付けていきます。
その見事な手腕をお楽しみください。
小説「腕が鳴る」の発売が近付いてきました。
今日は小説の中身を少しご紹介させて頂きます。
この本には5つの物語が収まっています。
その中の1つは安達タカ子が主人公。
71歳で、5年前に夫を亡くしました。
一人暮らしのタカ子は少し膝の調子が良くない。
そしてある理由から整理収納アドバイザーの力を借りて、部屋を片付けることに。
思いの外片付けは大変で、整理収納アドバイザーのサポートを受けながら、なんとか整理をしていきます。
整理中はなにを捨てるか、なにを残すのかで悩んだり、忘れていた記憶が蘇ったり。
そうやって人生の棚卸しをしていくうちに、タカ子の人生が動き出します。
気が付けば、それまでだったら考えもしなかったことに、チャレンジするように。
片付けが終わった時には、タカ子の新しい生活がスタートしていました。

毎日の生活の中では、不本意でもやらなくちゃいけないことがたくさんあって、皆、大なり小なり不満を抱えています。
そんな人生であっても幸せだった瞬間もある。
そのことを思い出せれば、この先、生きていく力になる。
そんな気持ちになれる物語です。
興味をもたれた方は是非「腕が鳴る」の発売まで、いましばらくお待ち頂き、お買い求めください。
タカ子と私の共通点はなんだろうと考えたら・・・膝の調子が悪いこと。
「そこかいっ」というツッコミの言葉が聞こえてきそう。
私の膝の不調の原因は不明。
フルマラソンを走っていないし、盗塁もしていない。
なのに、ただ軽い違和感が続いています。
気が付けば、膝にいいと謳うサプリのテレビCMを、食い入るように見るように。
「コンドロイチン」を検索する日が来ようとは、思ってもいませんでした。