サビカラ

  • 2025年08月04日

スマホで映画を倍速で観る人が増えていると聞き、驚いたのは何年前のことだったか。
イントロが長いと嫌われるので、すぐに歌が始まる曲が増えたと聞いたのは、それからすぐ後だったような。

そして今日。
新聞に紹介されていた「サビカラ」の言葉に、またまた衝撃を受けました。

サビの部分だけを歌えるカラオケのことだという。
1曲丸々歌わなくていいと思う人がいるんですね。
タイパからの発想なのでしょうか。

作曲家の気持ちやいかに。
そして急に不安になりました。
そのうちに小説も、クライマックスから始まるようにしてくださいと、編集者から言われるようになったりしたら・・・。

幸いにも今のところ、そういったことを言われた経験はありませんが、いつリクエストされるか分かりません。

徐々に登場人物たちを知っていって、少しずつ彼らに感情移入して、彼らと一緒に一喜一憂して・・・というのが小説の楽しみ方だと思っているのですが、結果だけ知ればいいという人が増えたら、それに応えようとする作家が出てくるかも。

これまで様々な媒体の取材を受けてきました。
その中でしばしば聞かれるのが、どうやって小説のアイデアを発想しているのかという点。

浮かんだタネをどうやって形にするか検討して、物語にしていくと答えるのですが、最近、これでは納得してくれない人が増えました。

タネをどうやって浮かばせるのかと聞いてくるのです。
具体的な手順を知りたいようです。

最短で答えを知りたい読者のために、インタビュアーはハウツーを、聞こうとするようになっているのでしょうか。

でも小説のアイデアを発想するのに、決まった手順なんてありません。
ふと、思いつくのです。
それだけなんです。

バケットリスト

  • 2025年07月31日

バケットリストを作ったこと、ありますか?
バケットリストとは、死ぬまでにやりたいことのリストです。

これ、人生観と直結したリストになりそう。
行きたいところが並ぶ人もいるでしょうし、欲しい物が並ぶ人もいるでしょう。

今の自分には足りなくて、いずれ手にしたい、経験したいと思っているものが並ぶリスト。
一度作ったとしても年齢や生活環境の変化によって、中身は変わっていきそう。

今の私がこのリストになにを書くだろうと考えてみたら・・・物は一つも浮かびません。
行きたい場所も浮かばない。

だったらなにをリストに書くかといえば・・・1ヵ月間本だけを読む生活をしたい。
朝から晩まで、一日中ただひたすら本の世界に浸っていたい。
これぐらいしか浮かびません。

あ、行きたいところ、ありました。
ドジャースタジアム。
ドジャースタジアムで大谷選手が出場する試合を観たい。

これ、リストに入れておきます。
だとすると、サッカーワールドカップの試合を、現地で観たいも入れておかないと。
オリンピックも入れちゃおうかな。
などと書いていったら、リストにはスポーツ観戦がらみのものが並ぶことに。
これが私の人生観なのでしょうか。

やりたいことリストと同時に、やりたくないことリストを作ってみたらどうなるか。
あっという間にいくつも浮かぶ。

料理を作りたくない(誰かに任せたい)、掃除をしたくない(誰かに任せたい)・・・などなど。
こちらのやりたくないことリストに、私の人生観が色濃く反映されているのは間違いない。

こうしたものはお金を払えばやってくれる業者があるので、頼むことは今すぐにでも可能。
でもそんなに怠けちゃダメでしょ、との思いも浮かびます。

どちらのリストにあるものが実現するのか。
検討を続けようと思います。

酷暑

  • 2025年07月28日

マンションに住んでいます。
毎朝ゴミを捨てに1階に下りるので、ついでに郵便受けを開けます。
新聞や郵便物を取り出すためです。

この時、入居者とすれ違うことが多い。
おはようございますと声を掛け合います。

この中に70代ぐらいのご夫婦が。
2人で朝の散歩をするのが日課のよう。
その日課がいつから始まったのかは知りませんが、仲良くていいなぁと微笑ましく見ていました。

が、この時期になると話が違ってくる。
二人とも帽子をかぶってはいるけれど、酷暑対策はそれだけで、手ぶら。
水筒も日傘も、携帯用扇風機も持っていない。
それ、大丈夫ですか? と心配になります。

時間は午前9時前後。
もし手ぶらで散歩に行きたいなら、気温が高くなる前の、もっと早い時間帯にした方がいいと思うのですが。

先日、便利屋さんに来て貰った時のこと。
ウイーンウイーンと小さな音が。
なんの音だろうと、出どころを探してみたら・・・便利屋さんが着ているベストが発生源でした。
ベストに付いているファンの動作音だったのです。

そうだよなぁ、この暑い中での仕事だから、ファンで身体を冷やし続けなきゃ、熱中症になってしまうもんなぁと納得。

あぁ、あのご夫婦にもオススメしたい。
ファン付きベスト。
そこまで親しくないのが残念です。

昨日の昼頃にホームで電車を待っていました。
ベンチに座っていると、隣に5、6歳ぐらいの男の子と、その母親らしき人が。

男の子は麦わら帽子を被り、首にはネッククーラーをし、水筒のショルダーを斜めがけしています。
こちらは酷暑対策バッチリ。

で、この男の子が水筒の蓋を開け始めました。
そしてゴクゴクと喉を鳴らして中の飲料を飲むと、プハーと息を吐き出しました。

オッサンがひと口目のビールを飲んだ後に出す音と全く一緒。
「生き返った。満足。いやーたまんないね。これがあるから、なんとか生きていけるよ」といった気持ちがこもったプハーでした。
笑いを堪えるのが大変でした。

冷蔵庫

  • 2025年07月24日

冷蔵庫から大きな音がするようになりました。
隣室にまで聞こえてくるような異音です。
それはメンタルに影響を与えそうなほど不快な音。

購入したのは4年前。
冷蔵庫は壊れない家電だと思い込んでいたので、ちょっとショックでした。

異音はするものの、中の物を冷やしてくれてはいるので、そのうちに耳が音に慣れて気にならなくなるか、冷蔵庫が叫ぶのに飽きて、音を発しなくなるかのいずれかを期待してしばらく様子見。
でも奇跡は起きない。

しょうがないのでネットで冷蔵庫を検索。
キッチンが狭いのでサイズから絞り込む。
すると選択肢は5つほど。

ほっと胸を撫で下ろしました。
50種類もの中から選ばなくてはいけない、なんて方が大変。
5つぐらいで充分です。

で、色々検討した結果、あるメーカーの冷蔵庫に決めました。
これまでの冷蔵庫より収納容量が大きいものにしました。

食材の購入は1週間に1度程度にしたいのですが、冷蔵庫が小さく入りきらないため、5日に1度程度の買い物を強いられてきました。

それでこれまでより収納容量が大きいものを選んだのですが、気がかりなことが1つ。
冷蔵庫の高さがこれまでより12センチ高くなる。

これまで冷蔵庫の上には、炊飯器と電気ポットを置いていました。
ご飯をお茶碗によそう時には、つま先立ちが必須。
更に冷蔵庫が12センチ高くなったら、まずご飯はよそえない。

そこで炊飯器と電気ポットは、キッチン内にある別の棚に移す計画を立てました。
その代わり、現在そこにあるレンジを新しい冷蔵庫の上に移すことになります。

果たしてレンジにものを出し入れ出来るのか。
巻き尺を使い、この辺にレンジの扉がくるから・・・などとシミュレーションを繰り返す。
ちょっと厳しい感じがするものの、つま先立ちは健康にいいと、どこかで聞いた気がするというあやふやな情報にすがる。
またこれまでだって、ご飯をよそう時にはつま先立ちしていたのだから一緒だと、開き直る気持ちもあり購入を決意。

業者に古い冷蔵庫の撤去と同時に、新しい冷蔵庫を設置して貰いました。
やっぱり庫内が広い。
これなら1週間分の食材を収められそう。
で、冷蔵庫の上に載せたレンジの扉を開けてみると・・・つま先立ちになる。
やっぱりね。

で、どうしたかというと、踏み台という文字を検索窓に入力。
サイズも値段も様々なものが売られていると分かったので、今度は踏み台選びに勤しんでいます。


Copyright© 2011-2025 Nozomi Katsura All rights reserved. No reproduction and republication without written permission.

error: Content is protected !!
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.