分からないことがあった時、あなたはどうしますか?
私は電話をして、オペレーターに尋ねることが多いです。
家電品の場合は一応取扱説明書を読んではみますが、それで問題が解決するのは稀。
なので、カスタマーセンターに電話をすることに。
最近は日本語が母国語ではない人が、応対するところが増えています。
こんな時には、私は必至で困っていることや疑問点を伝えようと言葉を尽くします。
なるべく平易な単語を使うようにしてみたり、ゆっくり目で喋ってみたり。
オペレーターも必死な感じで、それがこちらに伝わってきます。
「アナタのお困りごとを、ワタシは理解したと思いマス。今、担当ドライバーに連絡をするから、チョット待ってください。大丈夫?」などと言う。
君も大丈夫か? と心配になってくる。
で、問題が解決するとお互いにとても喜ぶ。
「良かった。有り難う」と私が言うと、オペレーターも「アナタのお役に立てて、ワタシも良かったと思いマス」と返してくる。
2人で難局を切り抜けたような感じに。
そばにいたらハイタッチをしているはず。
新刊「地獄の底で見たものは」の中に、コールセンターで働き始める人物が登場します。
53歳の伊藤由美です。
働くことにも、お客さんとの会話にも、キーボード入力にも四苦八苦。
出るのは愚痴ばかり。
そんな状況下でも励ましてくれる人、手伝ってくれる人がいて、由美は変わっていきます。
由美の気付きと変化を味わって頂きたい小説です。
先日、パソコンのディスプレイを購入。
海外メーカーの品でした。
取扱説明書は同封されていなかったので、公式サイトからダウンロード。
目次のページを開いたら・・・「セットアップ」「仕様」といった項目の中に「だいたい」という文字が。
思わず「だいたいってなに?」と大きな声でツッコミ。
恐らく機械翻訳しただけで、日本語が分かる人のチェックを受けていないのでしょう。
様々なところで、想像力を試される時代になりましたね。
嫌いな言葉があります。
その言葉を聞いた時には、舌打ちしたくなります。
その言葉が目に飛び込んでくると、「けっ」と声にならない音を吐き出したくなります。
その言葉とは・・・「ボーナス」。
フリーランスになっておよそ30年。
そんな私にとって「ボーナス」は忌む言葉なのです。
ボーナスが出る時期になると、この言葉が巷に溢れます。
この言葉に接する度に羨ましくなり、その反動でちょっとムカつきます。
自分でこの道を選んだ癖に。
勝手なもんです。
ボーナスは景気のいい企業で働く正社員が貰えるもの。
フリーランスにはそういうものは頂けません。
そして不安定。
フリーライター時代のこと。
原稿を書き上げて納品し、あとは入金を待つだけ。
そんな時に編集者から連絡が。
「本の発売が延期になったので、ギャラの振込も延期になる」と、しれっと言う。
「いつになりますか?」と聞くと、「半年後」との回答。
膝からくずおれそうになりました。
私はなにも悪くない。
決められた期日通りに原稿を渡したのだから。
それなのに、あずかり知らぬところで決まったことによって、支払いを半年も後にされてしまう。
フリーランスとは、なんて不安定な立場なのでしょう。
新刊「地獄の底で見たものは」には、フリーランスとして頑張る女性が登場します。
田尻綾子は52歳。
ラジオのパーソナリティをしています。
長年帯番組を担当していたため、フリーランスでありながらも生活は安定していました。
が、ある日突然、番組からの卒業を言い渡されてしまいます。
人生の一部となっていた番組を失い、また収入も断たれてしまいます。
フリーランス故の悲劇が綾子を襲います。
舞台の脚本を書く仕事をしている夫もフリーランスのため、収入が安定していない。
留学中の2人の子どもたちの費用を、払い続けられるのかが分からなくなります。
こんなどん底から綾子はどう這い上がっていくのか・・・。
ぜひ本書で確認してみてください。
会社員になっていろんなことを学びました。
その一つが組織の中で、生きていくことの難しさ。
全社員が同じ方向を向いている訳ではないので、なにか目立つ動きをすると邪魔されたり、陰口を叩かれたりすることもありました。
「同じ社員なのに、なんで?」と驚いたものです。
成果を出すという目的以外のことに、気を遣わなくてはいけなくて、不毛だなと思ったりもしました。
私が会社員だったのは随分昔ですが、現在も組織の中を渡っていくのが大変なのは同じ。
この難しさはずっとあり続けるんでしょうね。
会社員時代のこと。
稟議書の作成を常務から指示されました。
常務は出張前だったので、忙しかったのかもしれません。
で、作成した稟議書を上司に持っていくと・・・こんな話は聞いてないと言い出します。
内容を口頭で説明しましたが、ハンコが入っているデスクの引き出しに、手を掛けようとしてくれない。
そして再びこんな話は聞いてないと言う。
「それ、さっきも聞きました」なんて言っちゃいけないところ。
常務から直接指示されたのでと私が言うと、「いつ?」と聞いてくる。
案件がどうのこうのじゃなく、自分を差し置いて、部下に直接指示が出たという点が気になって仕方がない様子。
「常務が指示を出そうとした時に、たまたま私が通り掛かったからじゃないですかぁ」などとテキトーに流そうとするも、許して貰えない。
腕を組んじゃって、ハンコを押す気ゼロって感じに。
こんな風に内容の良しあしとは別のところで、業務が滞ってしまうことがあると知りました。
新刊「地獄の底で見たものは」の中に登場する足立英子は51歳。
真面目に仕事をしてきたけれど、世渡りは上手な方じゃない。
ある日、社長に取り入ることが上手な男が取締役に。
この新取締役が色々口出しをしてきて、英子は仕事がし辛くなっていきます。
組織の中で生きていくことの難しさに、ぶち当たる英子。
更にこの新取締役に、これまでの仕事ぶりを全否定された英子は、これからについて考え始めます。
英子がどんな選択をするのか・・・。
興味をもたれた方は本書をお買い求めください。
この小説にはオーディオブック版もありますので、普段本を読まないという方には、こちらで味わって頂く手も。
本日はスポーツの日。
なにしましょ。
私は概ねスポーツはテレビ観戦派。
自分ではなにもしていません。
おっと。
そういえば、フィットネスバイクを漕いでいました。
世間的にはこれはスポーツの括りには入れないでしょうが、私的にはスポーツです。
大体毎日40分ほど、自宅でフィットネスバイクを漕いでいます。
映画を観ながらです。
楽しい映画だと作品に夢中になってしまい、気が付くと足が止まっているなんてことが。
つまらない映画だとペダルが重く感じられて、辛さが倍増します。
40分のフィットネス漕ぎを終えると、汗びっしょり。
Tシャツなんて汗を吸って重くなるぐらい。
なのに体重が全然減らないのはどうしてなのか・・・不思議です。
新刊「地獄の底で見たものは」には、スポーツに携わる女性が登場します。
46歳の大野邦子は、スイミングスクールでコーチをしています。
オリンピックに出場し、惜しくもメダルに手が届かなかったという過去の持ち主。
才能のある教え子の少年をオリンピックに行かせようと、邦子は熱血指導をしてきました。
教え子の夢を実現させてあげるためのスパルタ指導でしたが、いつしか隙間風が。
そしてある日、教え子から連絡が。
他のコーチから指導して貰うことにしたという。
二人三脚でオリンピックを目指しているつもりだったけれど、自分の夢を押し付けていただけだったのだろうかと、愕然とする邦子。
それまで特に疑問ももたずに、たくさんの子どもたちに水泳を教えてきた邦子は、壁にぶち当たります。
どう教えたらいいのかが、分からなくなってしまったのです。
そこで邦子が取った行動は・・・?
邦子の踏ん張りに興味を覚えた方は、ぜひ本書を手にお取りください。