あっという間に12月。
時間が経つのが早くて、びっくりしてしまいます。
このびっくり具合は年々大きくなっている気がします。
気忙しい時こそ読書を。
いい気分転換になりますよ。
本を開けば、自分の生活とは違う世界が広がっています。
その未知の世界に没入することで、心も頭もリフレッシュ出来るはず。

じゃ、やってみるかと思った方には、新刊「この会社、後継者不在につき」をお勧めさせて頂きます。
タイトル通り後継者がいなくて・・・といった、働くことがテーマの1つになっている小説ではありますが、それだけじゃない。
現役からの引退を考えるお年頃になった登場人物たちは、寂しさを覚えます。
天国に行く前日まで働いていたいとの思いはあっても、そうはいかない。
やはり自らの引き時を、きちんと決めておかなくてはと考えます。
それはやっぱり、とても哀しい。
そんな気持ちと折り合いを付けようと、模索する人たちが登場しています。
ということで、働くのを止める小説でもあります。
働くのを止める時期に悩み、その後の人生をどう過ごしていこうかと迷う彼らを、応援しながら読んで頂ければと思っています。
また後継者候補が子どもだった場合には、より複雑な心情も絡んで、却って後継者選びに苦労することもあるようです、
我が子の性格を知り過ぎているために、これからの会社が心配になってしまうのでしょう。
子どもに承継するのも簡単にはいかない。
大変です。
このように様々な味わい方のある小説が「この会社、後継者不在につき」です。
ぜひお買い求めを。
本日から新刊が発売になります。
「この会社、後継者不在につき」です。
地域によって発売日は前後しますので、お近くの書店になかった場合には、書店員さんに尋ねてみてください。
電子書籍も本日から配信開始です。
お好みのスタイルをお選びくださいね。

あなたが働いている会社に後継者はいますか?
大事な取引先の会社に後継者はいますか?
もし見当たらないというのであれば・・・大変です。
ライター時代にお世話になっていた、編集プロダクション。
とても小さなプロダクションでしたが、仕事は順調な様子でした。
私はそこから仕事を貰う立場でした。
女性社長がいて、片腕と思われる女性スタッフがいて、その下にはベテランの男性編集者や、若い女性編集者などが7、8人ほど。
そこの社長が亡くなりました。
てっきり片腕だった女性が後を継ぐと思っていたのですが、そうはならなかったようで、会社は廃業することになったと聞きました。
別の編集プロダクションも、男性社長が70歳になり体力的にキツくなってきたので、そろそろ引退をしようと社内を見回してみたら、後を託せる人がいなくて、どうするか悩んだ結果、廃業を決めたとか。
社員たちは勿論、そこから仕事を貰っていた、フリーランスのライターやカメラマンたちからしたら「うっそー」と言いたいところでしょう。
自分のあずかり知らないところで会社が廃業を決め、ある日突然失業者になったり、仕事がゼロになったりしてしまうのですから。
このように1つの会社には社員を始め、たくさんの関わりのある人たちがいます。
こうした人たちすべてに影響を与えるのが後継者問題。
「今のうちに、なんとかしましょ」と社長さんたちに言いたい。
小説「この会社、後継者不在につき」では、私に代わって中小企業診断士が社長さんたちに「今のうちに、なんとかしましょ」と言って歩きます。
しかしそれぞれの会社には様々な問題が。
この問題にどう向き合い、解決を目指していくのか・・・ぜひこの小説を読んでみてください。
11月30日に発売予定の新刊「この会社、後継者不在につき」には、中小企業診断士が登場します。
この人、ひと癖も二癖もある。
出すアイデアが、とんでもないものばかり。
クライアントである社長は、そのアイデアがあまりに突飛過ぎて、この人は大丈夫なのかと不審に思うほど。
こんな人と契約していてはマズいのではないかと、不安にもなる。
でもよくよく考えてみたら・・・悪くないアイデアだったりする。

こんな中小企業診断士がいたら、私もぜひ契約したい。
以前、ホームページを大幅に変えようかという話が出た時のこと。
制作を依頼している担当者から、地方自治体や国などで、補助金などが貰える制度があるはずだから、調べてみたらと言われました。
そんなうまい話があるのかと思いながらも調べてみたら・・・ありました。
中小企業主がITを使って業務を拡大する際に、補助金を出すというものが。
ありがたやありがたや。
私はちっちゃなちっちゃな個人事業主。
制度の恩恵に与れるなら、与りたい。
どう申請すればいいのかと、詳細が書かれているページを熟読したら・・・補助金の支給には自治体が指定した中小企業診断士と、定期的な面談が必須で、この中小企業診断士と二人三脚で、売上を伸ばすよう努めなくてはいけないとかなんとか書かれていました。
するってぇと・・・私の担当になった中小企業診断士は、売れる小説のアドバイスをくれるってか?
そんな提案が出来る中小企業診断士が、この世に存在するのか?
もしそんな人がいたら、作家たちが列を作っているのでは?
恐らく、この制度は作家という特殊な業種を想定しては、作られていないのでしょう。
結局、この制度の利用は諦め、ホームページは予算内での小幅な変更になりました。
個性が強過ぎる中小企業診断士が活躍する「この会社、後継者不在につき」の発売まであと少し。
今しばらくお待ちくださいませ。
11月30日に新刊が発売になります。
タイトルは「この会社、後継者不在につき」です。
発売日は地区などによって前後しますので、書店で見つけられなかった場合は、書店員さんにお尋ねくださいね。
タイトルに「会社」や「後継者」が入っているので、お仕事小説と思われるかもしれません。
確かに「働く」ということがテーマの1つではありますが、それだけではありません。
年齢を考えると、そろそろ引退という文字を意識せざるを得ない状況になっている社長。
次の人をどう決めるのか、どう引き継ぐのか・・・悩みは尽きない。
そもそも本当は引退なんかしたくない。
だって、それは寂しいから。
そんな悩める人たちを描いた小説です。
ぜひ読んでみてください。
こちらは届いたばかり、出来たてほやほやの見本です。

とても素敵な装幀にして頂きました。
登場人物たちそれぞれの、愛すべき個性をも描いているイラストが素晴らしくて、お気に入りです。
中小企業庁のレポートによると、中小企業・小規模事業者の経営者のうち、2025年までに70歳を超える人は約245万人だそうです。
このうち約半数の127万人が、後継者未定なのだとか。
これは日本企業全体の3分の1にあたるといいます。
これって・・・ヤバいですよね。
日本の3分の1の会社が、後継者がいないために、会社を存続出来なくなるかもしれないってことですよ。
会社が廃業になれば、そこで働いていた人たちも仕事を失ってしまいます。
これによって、約22兆円のGDPが失われる可能性があるとの試算も。
これってつまり、経営者だけの問題ではないってこと。
日本の大問題なのです。
といったことを編集者に訴えてこの企画をプレゼンし、執筆に入りました。
勢い込んで書き始めたものの、どうもフィットしている感じがしない。
なんか違うなという気持ちが付き纏ってくる。
そして400字詰原稿用紙に換算すると、80枚ぐらい書いたところで、ようやく「うん。やっぱり違う」と判断してすべて破棄。
判断するまでに時間が掛かり過ぎますよね。
自分でももっと早く気づけよと思います。
で、登場人物、設定、ストーリーもすべて変えて、いちから書き始めました。
このため完成までに時間が掛かってしまいました。
でもこの変更は良かったのではないかと、自分では思っています。