腕時計

  • 2013年12月02日

クリスマスまでおよそ1ヵ月のこの時期、テレビ、雑誌、ネットなどの広告が、さかんに誰かにプレゼントを贈れと言ってきます。
贈る相手のいない人に向けては、自分にご褒美プレゼントを贈ったらどうだとも言ってきます。
そんななかで特に目につくのは、腕時計の広告でしょうか。
一、十、百・・・と、そこに掲載されている価格のゼロの数を数えていって、びっくり仰天するような高額の腕時計が紹介されています。

私が腕時計に求めるのは二つだけ。
アナログで、文字盤が見易いもの。これだけ。
金属アレルギーなので、腕時計を腕にすることはできず、バッグの持ち手に結びます。
このため衝撃を受けやすいので、繊細な作りのものより、丈夫そうなのがいいですね。

こうした条件と事情から辿り着いたのは・・・スウォッチでした。
値段が5千円~1万円前後といったあたりで、ゼロの数を数えて、心臓がドキドキしたりせずに済みます。
その日の服装に合わせて、バッグの持ち手に結びます。
P1000706
こちらは非常に出番の多いグリーンの腕時計。
ベルトを二重にして付けるタイプで、文字盤の数字と針が白色で、大変見易くて、お気に入りです。

以前「ハタラクオトメ」という作品を書くにあたり、腕時計メーカーの工場を見学させていただいたことがありました。
主人公の女性が、腕時計メーカーで働くOLという設定だったためです。
元々工場見学好きで、非常に楽しみにして臨んだ取材でした。
期待以上の面白さで、「ひやぁー」と感嘆の声を上げっ放しの工場見学となりました。
知恵と工夫と技で、どんどこと腕時計が作り出されていく様は圧巻でした。
それは、同行していた編集者が「日本は大丈夫だと確信した」などと、どこの位置からの視点なのか不明なコメントをするほど、圧倒的なものでした。
これだけの手間暇をかけて作られるのであれば、この値段も納得と、その時は思ったものでしたが・・・実際に買うのは、1万円前後の品。
作っている人に敬意を表して、ここは奮発して高額の腕時計を買ってみるか・・・という気に。
広告主の術中に陥っているような気がしてしようがないのですが。

首の凝りに

  • 2013年11月28日

テレビやDVDを見ていると、肩が凝ります。
それはつまり、首も凝っているということ。
これをなんとか軽減できないもんだろうかと考えました。

以前海外旅行に行った際に、携帯用の首枕を買ったのを思い出し、スーツケースを引っ張り出して探してみると、ありました。首枕。
クロワッサンのような形状で、首の後ろにあてます。
背もたれに首が安定するのと、うとうとした時などに、首が変な角度に曲がらず、支えてもくれます。
首が凝るのは乗り物のシートに座っている時だけではないのだから、日常的に使ったって、バチは当たるまいと、使い始めたのですが・・・。
旅行用として売られていただけに、この首枕は、コンパクトになることが第一で開発されたと思われ、使う時にはビニール製のシートに、口でもって空気を入れて膨らませなくてはなりません。
浮き輪のようにといったら、わかっていただけるでしょうか。
すなわち空気で膨らませている首枕に、首を預けるわけですが、これが今一つ、頼りない。
ちょいとやわくて、不安定な感じがあるんですね。
もうちょっとしっかりと私の首を支えてくれる、逞しい首枕はないものだろうか。
ということで、ネット検索。

ありました。
空気で膨らませず、スポンジ素材でできているものが。
説明書きを読んでいたら、愛用している枕と同じメーカーのものと判明。
その枕を使うようになってから、肩凝りが激減していた私としては、信頼できそうだと判断し、早速購入。
それが、こちら。
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予想より随分太ったクロワッサンでしたが、やはり安定感は抜群。
空気より、スポンジ素材の方が断然いいです。
乱暴に頭を背もたれに倒しても、この首枕が衝撃を吸収してくれますし、首を曲げても、そのボディでしっかりと支えてくれ、それ以上曲がらないようセーブもしてくれます。
それもこれも、ぽっちゃりした形と、スポンジ素材のお陰。
これから長い付き合いになりそうな気がしています。

紙袋

  • 2013年11月25日

ちょっとした資料やゲラなどを持って歩かなくてはいけないことがあります。
こうした物を収納できるサイズのバッグは、1つしか持っていません。
これが、大きさのせいもあって、結構カジュアルなデザイン。
これを持つためには、着る服はカジュアルにしないとちょっと変。
でも、カジュアルな服を着たくない時、また相応しくない場所の時もあります。
そんな時には、しょうがないので、普通サイズのバッグのほかに、布製の黒い袋を持ちます。その中に書類だけを入れるのです。
これ、近所に買い物に行く時に使っているショルダータイプのバッグです。
近所の買い物では、そこそこ使えるのですが、なで肩な私には、手強い代物です。
ずるずると落ちてくるので、しょっちゅう、よっこらしょと担ぎ直さなくてはならない。
また底部分に芯が入っていないので、立てることができないというのも、結構不便です。

先日、A4サイズのファイルを受け取り、持ち帰らなくてはいけなくなりました。
先方がそのファイルがぎりぎり入るサイズの紙袋に入れて、渡してくれました。
おっと。
なんちゅう気軽さ。
それでいて、使いやすいじゃないのと、今更ながら、紙袋の素晴らしさに気付きました。
コーティングされた、やや厚みのある紙を使った、その紙袋は、耐久性も、普通のよりありそうでしたし、なんてたって、A4サイズなので、コンパクトで非常によろしい。
無地のグレーで、ブランドロゴなどは一切入っていません。
それに、なで肩の私には、ショルダータイプではなく、やはり手に下げるタイプの方がストレスがありません。
kamibukuro
後日、その紙袋に別の書類を入れて、別件の打ち合わせに向かいました。
着たい服を身に着け、持ちたいバッグを持って、さらにその紙袋を手にしていても、なんらコーディネートに影響なし。
打ち合わせの場所に到着すると、紙袋は足元に。
底に厚紙が貼ってあるので、紙袋そのものが、立ってくれるんですね。
これも、紙袋の素晴らしい点です。

紙がそこそこしっかりしているので、まだまだ何度も使えそうですし、破れたら捨てればいいというのもいいですね。
紙袋の懐の大きさに触れ、その偉大さに、すっかり敬服しました。

作家になるには

  • 2013年11月21日

フリーライター時代の話です。
懸賞小説に応募し、入選した際、その出版社主催の懇親会のような食事の場がありました。
そこで入選はしたものの、最優秀賞ではなかったので、本を出させて貰えるかはわからない状態でした。
そこで私は「どうしたら作家になれますか?」と、真っ直ぐな質問をぶつけました。
その相手は、ジェームス三木さんでした。
ジャームス三木さんは、その懸賞小説の審査員をなさっていましたので、そのレストランにお越しになっていたのです。

「重要なのは、嘘吐きかどうかでしょうね」と、ジェームス三木さんは仰いました。
「簡単に嘘を吐けて、なんの呵責も感じないぐらいの、根っからの嘘吐きなら、作家になれます」と続けられました。
「でしたら、私は作家になれます」と私が断言すると、「あなたは嘘吐きですか?」とお尋ねになったので、「はい」と素直に頷くと、「それじゃ、なれますよ」と太鼓判を押してくださいました。

どちらかというと、もっと現実的で具体的な話を期待していたのですが、出てきたのは「嘘吐き」という言葉。
昔からイロモノの性と申しましょうか、話を面白くするためなら、事実をえいっと歪めてしまっても一向に気にしないというところがありました。
事実を伝えることよりも、友人らが大笑いしてくれたり、盛り上がってくれたりした方が、嬉しいのです。
これは、時に「面白い人・楽しい人」とも評されますが、基本は「嘘吐き」でしょう。

それまで、作家になれるだろうか、本を出すことはできるのだろうかと、不安でいっぱいでしたが、ジェームス三木さんに太鼓判を押していただいたのをきっかけに、「私は作家になれる」と自己暗示をかけるのに成功しました。
sippitu
その後、作家デビューの夢が叶い、現在まで作品を発表できる場をいただけています。
心が折れてしまいそうになる時、筆が進まない時・・・そんな時には、ジェームス三木さんの言葉を思い出します。
その度に「そうだ、そうだ。私は嘘吐きだから大丈夫なんだった」と、自分を落ち着かせることができます。
このブログの読者に、作家を目指している方は、いらっしゃいますか?
あなたは、嘘吐きですか?
えっ 嘘吐き? だったら、大丈夫。なれますよ、きっと。

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