鳴き声が

  • 2020年08月31日

今の時期、終日セミの鳴き声がしているのが常でした。
私が住んでいるのはオフィス街であり、住宅街でもある地域。
近くに森がある訳でも、公園がある訳でもない。
なのに何故大量のセミが鳴くのかといえば・・・近隣に建つオフィスビルは、その敷地を植栽で囲っていまして、その樹々にセミが留まるようなのです。

ところが喧しいその泣き声が、今年は全然聞こえてこない。
コロナとなにか関係でもあるんでしょうか。

聞こえてくるといえば・・・早朝に聞こえてくる音があります。
それは犬の吠え声。

午前6時頃に犬の吠え声で目が覚めてしまいます。
実際見た訳ではないのですが、時間帯から想像して散歩中なんでしょうか。
思いっ切り威嚇する吠え声で目が覚めるのです。

私が住む6階まではっきりと吠え声が届くのですから、周囲の多くの人たちの耳に入っていることでしょう。

何故私が住むエリアで、犬のご機嫌が悪くなるのか。
散歩中の他の犬に出くわし、メンチ切っているんでしょうか。
でも聞こえてくるのは1匹のいつも同じ鳴き声。
相手の犬は悠々と構えて吠えないのか、ビビッて鳴かないのかは不明。
ただ、もしそうであるならば、お願いですから散歩の時間をずらすなり、ルートを変更してください。

ほぼ同じ時間に犬が吠えるようになってから、もう3年ぐらい。
いい加減勘弁してください。

飼い主は犬の吠え声の大きさに鈍感になってしまっていて、多くの人たちの眠りを妨げていることまで、考えが及ばないのでしょうか。

音は暴力にもなります。
気をつけてください。

以前、友人A子に「セミの鳴き声が煩くってさ」と愚痴ったら・・・「まぁ、そう言わずに。何年も土の中にいて、やっと外に出てきて、短い生涯をまっとうしようと、しているところなんだから」と窘められました。
なんか・・・A子って大人。
それに引きかえ、私の発言のなんと幼稚なことか。
反省し、それからはセミの鳴き声を耳にすると「頑張れ」と思うようになりました。

セミの鳴き声がしない今夏。
どうしちゃったのかしらとセミのことを心配はするが、犬の吠え声については、いい加減にしてくれと思う私。
さぁ、思いっ切り鳴きなさい、との気持ちには全然なれないのでした。

ビールを

  • 2020年08月27日

夏といえばビール。
1年中飲まれているとは思いますが、1番合うのはやっぱり夏のような気がします。
夏の青空をバックに、少し汗を掻いたタレントさんが、ビールを飲んで美味しそうな顔をする・・・こんなCMをたくさん見ます。

フリーランスのライターをしていた頃・・・ビール特集だと聞くと、カメラマンは誰なのかをチェックし、一喜一憂したもんでした。
ライターとカメラマンの組み合わせは、編集者が独自にというか勝手に決めます。

取材の前日にFAXが届きます。
当時は大抵の連絡はFAXでした。
その取材概要の紙に、カメラマンの名前が書いてあります。
それを見てガッツポーズをする日と、はぁとため息を吐く日がありました。

どうもビールの撮影は難しいようなんです。
カメラマンによってはえらく時間が掛かる。

まず編集者がアポ取りしてくれたバーなどに、カメラマンと2人でお邪魔します。
カウンターやテーブルなど撮影させて貰う場所を決めると、カメラマンは準備を開始。
私はお店のスタッフに取材。
私の取材と撮影が、同じタイミングで終了するのが理想です。
そのようになるカメラマンもいましたが、中にはそうはならないカメラマンも。

まず空のグラスをテーブルなどに置いて、光の具合やら、構図やらを決めたら、グラスにビールを注いで貰ってシャッターを押す。
と、このような流れなのですが、空のグラスを前にして行う準備に、えらく時間を掛けるカメラマンが。
なにに迷っているんだよと聞きたくなるのをぐっと堪えて、チラ見しながら、私はお店のスタッフへの取材を続行。
しばらくしてようやく「ビールをお願いします」とカメラマンがお店の人に依頼。
で、すぐにシャッターを押すのかと思いきや、またカメラを弄ったり、三脚の場所を動かしたりする。
さっきの準備は無駄だったのかよと言いたくなる。

取材した内容をメモに取る私の耳に、シャッター音は聞こえてこない。
そっと窺うと・・・グラスの縁まで綺麗に入っていたビールの泡は、消えかけている。
「泡」と私はカメラマンにひと言。
私の指摘に、はっとした顔をして頭を掻くカメラマン。
ずうずうしくも、もう一杯新しくビールを用意して貰おうと、お店のスタッフにお願いしそうな気配をカメラマンが醸し出す。
そこで私は「注射器持ってるんで」と言う。

注射器の先端をビールに刺し込み、しゅぽしゅぽと上下にピストン運動をさせると、泡が復活します。
ビールの撮影で、時間が掛かるカメラマンだとわかった前日に、バッグに注射器を入れておいたのです。

「用意がいいね」などとほざくカメラマンに、お前が用意しておけと心の中で叫ぶ。

中にはささっと撮影が出来るカメラマンもいましたが、こんな風に時間が掛かるカメラマンもいました。

ビールのCMを見て当時を思い出しました。
とんでもなく時間を掛けて撮影していたカメラマンは、今どうしているかしら。

不思議な店

  • 2020年08月24日

とある街を歩いていたら・・・行列を発見。
10人ほどの男性たちが一列に並んでいる。
えっと、そこ、なんでしたっけ?

何度かその前を通ったことがありましたが、そこになにがあったのかは覚えていませんでした。

行列の先頭はドアらしきものの前にいる。
そのドアの横には小さな表札が1つだけ。
こじゃれた民家の玄関ドアっぽい雰囲気。
つまり店名を表すような看板の類が、見当たらないのです。

丁度私がその前を通り過ぎようとした時、ドアが開いて中から人が出てきました。
途端にラーメンの匂いが。
ラーメン店?
ドアが閉まるまでの短い時間、中を覗くと・・・真っ暗。
その真っ暗な中で男性たちがカウンターに着き、ラーメンを食べていました。
なんだこれ。

五感を研ぎ澄ませた状態で食べるってやつですかね。
行列が出来るぐらいなので、美味しいんでしょう。
それにしてもその店の情報を、どうやって入手したんでしょうか。
店名表示の仕方を見れば、店主は積極的に宣伝していこうとするタイプではなさそうだし。
SNSで拡散したってことなんでしょうかね。

それから半年後、その店の前を通る機会が。
いました。
番を待つ客たちが。
その日は30人ほど。
全員が男性。

そこはオフィス街にあるので、美味しければ女性たちが並んでいたって全然おかしくないと思うのですが、何故か男性だけ。

それからまた半年後。
その街での用事が終わったのが昼時で、知人A子と近くでランチでもという話に。
そこで思い出しました。
あのラーメン店を。

私が説明すると、A子はすぐに乗り気になり「そこに行きましょう」即決。
いよいよ暗闇の中でのラーメンに挑戦かと思ったら・・・行列がない。
嫌な予感。

ドアはそのままでしたが、小さな表札がなくなっている。
ドアを開けてみようと手を掛けましたが、びくともしない。

残念なことにお店に入れませんでした。
表札がなくなっているということは、定休日だからやっていないのではなく、店を止めてしまったっぽい。

あんなに人気店だったのに。
期間限定のお店だったのでしょうか。
こだわりアリアリの店主のようでしたから「もう俺のラーメンは食わさない」と思う、なにかがあったのでしょうか。

A子と2人、肩を落として別の店へ。
そのうちになんて思っちゃダメなんですよね。
興味をもったらまずはトライしておかないと。

日傘を

  • 2020年08月20日

暑いですねぇ。
夏って、こんなにしんどいものでしたっけ?
陽射しの強いことといったら。
もうね、痛い。

以前から日傘を愛用していますが、今年はもうこれがなきゃ、駅まで辿り着けないってぐらいです。

私は晴雨兼用の折り畳み傘を、1年中バッグに入れています。
当時最軽量だという折り畳み傘で、確かにとっても軽いので、バッグに入れて持ち歩いていることを忘れてしまうほど。

ただしこの軽い傘、いいことばっかりじゃない。
軽量にするために骨の本数や太さ、材質にこだわったはず。
開発者はその時諦めたんでしょう。
強度については。

ちょっと強い風が吹くと、たちまちオチョコになってしまう。
オチョコになる度にいちいち傘を閉じて、開いてをするのが面倒なので、風が来たなと思うと、風上の方に傘を向けます。
普段皆さんは風がどっちからどっちへ流れているなんて、気にしていないと思いますが、私は気にする。
ん? こっちから来たぞ。
と思った瞬間、傘を風上の方に向けて、オチョコにならないようにする。

何年もこんなことを繰り返しているうちに、今や無意識で、反射的に風の方向に傘を向けられるようになりました。

今は日傘がすっかり生活に根付き、見慣れたものとなりましたが、昔はそうでもありませんでした。
30年ぐらい前に日傘を差して歩いていたら、子どもが走り寄って来て「雨、降ってないよ」と教えてくれたことがありました。

「これは日傘といって、雨ではなく紫外線を避けるために・・・」といった説明をした記憶があります。

すっかり定着した日傘。
男女年齢問わず、使用した方がいいと今夏は特に思います。


Copyright© 2011-2020 Nozomi Katsura All rights reserved. No reproduction and republication without written permission.