新刊「地獄の底で見たものは」が発売になりました。
お住まいの地域によって発売日は前後しますので、店頭などで見つけられなかった場合には、書店員さんにお問い合わせくださいね。
お蔭様でこれまで小説を発表させて頂いてきましたが、何度経験しても、新刊の発売は嬉しいものです。
ようやくここまで来たという安堵感もありますし、形になったことに興奮も覚えます。
同時に不安も湧き起こります。
つまらないと思われるのではないか、嫌いと言われるのではないか・・・といった心配が次から次へと浮かんでくるのです。
この感情は恐怖という言葉に近いのかもしれません。
この恐怖感が強くなり過ぎて、発売の前日に悪夢を見たことがあります。
私が殺し屋集団に追い駆けられる夢です。
相手は大勢。
私はとにかく逃げます。
工事現場のようなところに逃げ込んだのですが、結局捕まり、殺し屋たちに取り囲まれます。
で、顔に硫酸を掛けられます。
ギャーと悲鳴を上げました。
この自分の悲鳴で目が覚めました。
心臓がバクバクいっていた記憶が残っています。
発売日を前にして、情緒が不安定になっていたせいで見た悪夢だったのでしょうか。
今回は悪夢までは見ませんでしたが、不安の大きさはいつもと同じ。
作家であり続ける限り、この不安は付いて回るものなのでしょう。
今日はこの小説「地獄の底で見たものは」の中の登場人物の1人を少しご紹介。
伊東由美は53歳。
専業主婦として長年生活をしてきました。
食費を抑えるために庭で野菜を育て、家事を切り盛り。
不満の一つや二つはあっても、それはそれと受け入れての暮らし。
平穏な生活がずっと続くと思っていました。
ところが。
ある日突然、断崖絶壁から突き落とされるような出来事に襲われます。
由美は1人で生きていかなくてはならないはめに。
53歳で。
由美がこの地獄でなにを見るのか、そしてどうするのか・・・。
興味をもたれた方はぜひ本書をお読みください。
新刊「地獄の底で見たものは」の発売が2日後となりました。
一足早く手元に届いた見本がこちら。
装幀に描かれている女性たちは「生きていくのって大変」と呟いているかのような佇まい。
そうでありながら、どこか可愛らしさもあるように描かれています。
このバランスが絶妙なイラストです。
とても素敵な装幀にして頂きました。
そして帯には「もう、だめかもしれない。そこからも、人生は続く」と書いてあります。
そうなんですよね。
最悪の事態に陥った時、それは一瞬で終わらない。
明日がきて、明後日がくる。
最悪の事態が続くってこと。
じゃあ、どうする?
このまま泣き寝入り?
それとも?
この小説の中には4人の女性が登場します。
それぞれの地獄の底からの這い上がり方を、見て貰えたらと思っています。
季節は秋。
読書の秋と申します。
本を読むのに最適なこの時期、是非この1冊を。
あなたの読書タイムはいつですか?
私は以前は半身浴中が読書タイムでした。
風呂場に本を持ち込んで読書していたのです。
ですが、つい夢中になってのぼせてしまったりするので、入浴中は止めました。
今は午前中と夜の2回、読書タイムを設けています。
場所は書斎。
小さく音楽を流しながらの読書タイムは至福の時です。
調子に乗ってなにかを摘まみながらといったことは、しないようにしています。
以前、大好きなういろうを横に置き読書していた時のこと。
気が付いたら、1本食べ切っていたことがありました。
米粉で作ったドーナツを6個貰った時には、一瞬嫌な予感がしました。
でもさすがにこれは、いつの間にか食べ切っていたってことにはならないだろうと、予感を打ち消したのですが・・・本に夢中になってしまうのでしょうか。
気が付いたらドーナツの残りが1個に。
「私、5個も食べた?」と自分に驚き、デスク下を覗いて、落ちてないかと探してみたりしましたが、残念ながら落ちていませんでした。
読書する時には近くに食べ物を置かない。
私はそう決めています。
ようやく過ごし易くなりましたね。
このままずっと夏なんじゃないかと危惧していたので、ひとまず良かったです。
夏バテのせいなのか、年齢のせいなのか、体調不良が続いていました。
6月に定期健診で胃の内視鏡検査を受けた時には、なにも問題はなかったのですが。
軽い吐き気がずっとしていて、市販の胃薬を飲んでも改善せず病院へ。
念のために定期健診の際に貰った、私の胃の内部画像を印刷したものを持参しました。
医師からまずは薬で症状が収まるかをみてみましょうと言われ、処方箋を出して貰いました。
私にはすでに通院している病院が。
去年から続く手の甲に広がる湿疹を治すため、皮膚科に通っているのです。
混んでいる病院で、診察を受ける時はほぼ半日が潰れます。
ここに更に内科の病院通いを増やしたくはないので、処方箋で治ることを祈りながら帰宅。
ところが、これで終わらなかった。
右の耳が突如こもったような状態に。
右耳にだけ1枚フィルターを掛けたかのように、音が聞こえます。
耳鼻咽喉科へ行くべきところでしょう。
でもそうなると最悪の場合、内科、皮膚科、耳鼻咽喉科と3種類のクリニックに通院するはめに。
それは結構大変です。
そこで考える。
右耳は初めての症状ではありません。
何度か同じ症状になり耳鼻咽喉科へ。
その度に鼻の奥の炎症が原因と言われて、炎症を抑える薬と、血流をよくするビタミン剤を処方されました。
ということは、今回も同じように処方される可能性が高い。
であるならば、自力でなんとか出来るのでは? と考えました。
いい子の皆さんは真似しないでね。
慢性副鼻腔炎用の市販薬と、ビタミンのサプリを飲むことに。
こうなると結構忙しい。
朝起きてすぐに鼻の薬を飲み、朝食後にビタミンのサプリと胃薬を飲み、手の甲に塗り薬を塗る・・・これが1日3回。
大変です。
飲んだかどうか忘れてしまうので、前日に翌日飲む薬をテーブルに並べて、それぞれの飲むタイミングを書いた付箋を貼っておきます。
ひたすら、それを消化していくといった感じ。
メンドー臭いなぁと思いながらもなんとかやり続けていると・・・はっと気付く瞬間が。
いつの間にか胃の不調が消えていました。
右耳のこもった感じも消えているし、湿疹の範囲もだいぶ小さくなっている。
ということで体調は改善へ。
3種類のクリニックに通院する事態は避けられました。
それぞれが関係していたのか、それとも別々に発生していた事態なのかは、分からないままですが。
とにかく体調が戻って嬉しいです。
嬉しいといえば、あともう少しで新刊が発売になるのも嬉しいこと。
新刊「地獄の底で見たものは」は10月9日発売です。
あともう少しお待ちくださいね。
10月9日に新刊が発売になります。
小説のタイトルは「地獄の底で見たものは」です。
なにを見たのでしょうか?
気になった方はぜひ本書をお買い求めください。
この小説には4人の女性たちが描かれています。
彼女たちは大きなことを望んでいません。
毎日フツーに生活していた女性たち。
ところがある日、地獄に突き落とされます。
「私がなにをした?」と叫ぶ登場人物たち。
地獄に落とされても、生きていかなくてはいけない。
どうやって?
もがき、失敗を繰り返しながら、必死に這い上がろうとする彼女たち。
そんな登場人物たちに、声援を送りながら読んで欲しい小説です。
以前文芸評論家に書評欄で、私の小説を取り上げて頂いた時のこと。
私の作品の登場人物は、いつも戦っていると書かれていました。
その書評欄を読むまで無自覚でしたが、そういわれてみてば・・・戦っていました。
運命を受け入れてしまっているように見えた登場人物も、物語が進むにつれて、抗うようになっていったりしましたし。
「地獄の底で見たものは」では、女性4人の戦いぶりをお楽しみ頂ければと思います。
今作品はオーディオブック版も、同日リリース致します。
移動中、食事中、掃除中、料理中・・・など様々な時間に、耳で読書をする人が増えているそうです。
時間を無駄にしない欲張りさんも、この小説のオーディオブック版をぜひ。
A子の通勤時間は片道1時間。
スマホを見ていることが多かったそうですが、目が疲れるし、肩も凝る。
ということで、最近はオーディオブックを楽しむことが増えたと言います。
小説の楽しみ方が増えたのだとしたら、作家として嬉しいです。