映画「チョコレートドーナツ」

  • 2016年05月02日

最近観た映画の中で面白かったものをご紹介。

まずは「チョコレートドーナツ」。
タイトルから恋愛モノか子どもが出てくる映画かなと予想し、それほど期待せずに見始めました。
ところがところが。
素晴らしい映画で、最後には涙が止まらなくなってしまうほどでした。
資料によれば1館の公開から100館超えにまでなった話題作だったとか。
でしょうね、と納得の名作です。
実話から生まれたらしいのですが、それが余計に胸にぐっときます。
ルディとポールはゲイのカップルで、隣室の住人であるダウン症の少年マルコと知り合います。
この3人で温かな家庭を築き始めるのですが、障害が山ほど立ち塞がります。
それでも戦い続けるのですが、無理解によってカップルと少年は引き離されてしまいます。
ラスト近くのシーンが秀逸。
普通でしたらルディかポールの怒りまくるシーンや、大泣きさせるシーンにしそうなところで、この映画ではシンガーであるルディに歌わせています。
それが魂のこもった迫力溢れる歌声で、愛する人を失ってしまう哀しさと辛さを歌い上げます。
そこにポールの声がかぶさってきます。
それは関係者たちに宛てた手紙の朗読という、かなり抑えたトーン。
マルコが迎えた結末について知らせています。
このバランスが見事。
大騒ぎするシーンよりも、3人の痛みがより深く胸に刺さってきます。
オススメの映画です。
do-nattu
次にご紹介するのは「ジャージー・ボーイズ」。
成功を夢見るミュージシャンの成功と挫折・・・というとありがちですね。
私も「はいはい、この手の映画ね」といった程度の気持ちで見始めました。
ストーリーはこちらの予想通りに進んでいきます。
なのに気が付けば映画の中に入り込んでいました。
オーソドックスな作りなのに、どうしてだろうと資料を見てみたら・・・監督がクリント・イーストウッドだと知り、ふむと唸ってしまいました。
セリフなのか、シーンの繋ぎなのか、なにが他の作品との違いを生み、それが作品の完成度を上げているのか・・・わかりません。
ただ名監督の手にかかると、平凡なストーリーも感動作になるということだけはよくわかりました。
名監督の手腕をご堪能ください。

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