展覧会

  • 2011年11月14日

上野の国立西洋美術館に、「ゴヤ」の絵を見に行きました。

チケットの隣にあるレシートは、500円の音声ガイドサービスのもの。
美術館に行った時には、必ず、こうしたサービスを受けるようにしています。
ヘッドフォンを装着し、音声ガイドの端末機械を首から下げるのですが、これが、結構重くて、肩が凝ります。もう少し軽くて、お洒落なデザインのものを開発していただきたいもんだと、切に願っています。

 素描と、その完成画の二枚を並べる展示スタイルのコーナーがありました。
二枚の絵を見較べると、ほとんどの場合で、完成画の方が、シンプルになっています。
素描でたくさん描かれていた群衆が、完成画では、半分ほどの人数に減らされ、一ヵ所に集められていたり・・・といった具合に。
シンプルになった分、画面に緊迫感が生まれて、よりインパクトのある絵になっているように思いました。
ゴヤの場合、完成に向かって、そぎ落としていくというスタイルだったようです。
これは、小説の執筆とよく似ています。推敲を重ねる中で、どんどん文章を刈り込んでいき、完成に向かっていきます。

 国立新美術館の「モダンアート,アメリカン展」にも足を運びました。

こちらの美術館は、いつも混んでいるのですが、この時は大変空いていて、ゆっくり鑑賞することができました。
「モダンアート」というタイトルで、敬遠された方が多かったのでしょうか?
ヨーロッパの影響を、(笑っちゃうぐらい)もろに受けているのが、よくわかる展覧会でした。
好きな画家、オキーフの絵を数点、見ることができて、幸せ気分に。
そのほかにも、何点か惹きつけられる絵があったので、カタログを購入。

帰る前に、いつものように、美術館の前のカフェで一休み。
ここのカフェラテは、結構美味しくて、スタッフによっては、ミルクの泡の上にハートマークを描いてくれます。
以前、向かいの美術館でモディリアーニ展を開催していた時には、このカフェの隅で、「あなたの似顔絵を描きます」といった有料サービスをしていたことも。それが、「モディリアーニ風のタッチで」となっていたので、思わず、どんなの? と興味をもち、コーナーに近付いてみると・・・確かに、モディリアーニが描く人物画のように、虚空を見つめたような顔と、首の長い人物画が描かれている最中でした。
シャレとして、1枚描いてもらうのも、一興かとは思いましたが、順番待ちの列ができているほどの人気で、列に並んでまでの気持ちにはならず、その場を立ち去りました。

夏場はなかなか億劫になって、足を運べなかった美術館にも、この頃の季節になると、行き易くなります。
次は、どこの展覧会に行こうかなぁと、あれこれ考えるのも、これまた、楽しいものです。

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