映画「さや侍」

  • 2015年01月12日

最近観た映画の中で、面白かったもののご紹介。

まずは「さや侍」。
松本人志さんの監督作品ですね。
若君を笑わせられたら罪を許して貰えるという、コント的な設定で始まります。
かる~い気持ちで観ていると、主役の勘十郎を応援し始める人たちが登場してきて人情もの風になり、おやおやと思いだします。
そのうち、勘十郎の娘の気持ちの変化も描かれてくると、コント的と思った最初の印象は覆されます。
色々あったけど、めでたしめでたしで終わるのだろうと観ていると・・・突然最後の最後になって、うっそーという結末。
もう口あんぐり。
こんな終わり方する? とツッコミながらも私の目からは涙が。
まさか泣かされる映画だったとは。
そこには、監督の死生観がくっきりと描かれていて、驚くのと同時に凄いものを観ちゃったよという興奮を覚えました。
この結末に意見は分かれるでしょうが、とにかく観ておくべき映画だと思いました。
samurai
次にご紹介するのは「マン・オブ・スティール」。
スーパーマンが誕生するまでのお話です。
こちらもなんの知識もなく観始めたので、はいはい、アクションエンターテインメントってやつね。男子が好きなやつでしょ? 悪と戦って、ビル壊して、爆薬でバーンね。
ぐらいの冷めた感じで観ていました。
まず、それ、いつ、どこの設定よ? といったスケールの大きなところから話が始まっていきます。
非現実的過ぎて、物語と自分との距離が遠いのなんのって。
ところが。
物語が進んでいくと・・・超人的なパワーをもつが故の孤独を抱えたクラーク・ケント少年に、いつの間にかすっかり感情移入しているのです。
普通でいたいのに、そうではない自分の才能を持て余し、誰にも心を開けない少年の姿が胸を打ちます。
その少年が悩みながらも成長していく様子が描かれていることで、それまでのヒーローアクションものとは一線を画す素晴らしい作品になっています。
物語としての深みがたっぷりありながらも、アクションもしっかり描かれています。
「これ、何度も観た」といったありがちなシーンではなく、オリジナルな戦闘シーンばかり。
破壊されるビルや街の様子などにリアルさがあり、絵としての完成度も高いのです。
こちらも観て損はない映画です。

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