チワワたちが

  • 2015年11月09日

先日、夕方自宅近くで信号待ちをしていた時のことでした。
大きなベビーカーにチワワを5、6匹ほど乗せている女性を発見。
ベビーカーの中だけでなく、リードにそれぞれつないだ6匹のチワワも連れています。
合計12匹ほど。
ちら見することはできず、ガン見。
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そこでふと思ったのは、ベビーカーに乗っているチワワと、歩かされているチワワの差はなにかという点でした。
飼い主のその日の気分なのでしょうか。
それとも厳格な階級制度が敷かれていて、歩かされているチワワは、いつかあのベビーカーに乗ってやるぜぃと虎視眈々と下剋上を狙っていたりするのでしょうか。
そもそもこの12匹は家族なのか、それとも血の繋がりはないのか。
チワワだと子犬か成犬なのかサイズからは推し量れない。
たとえ家族ですべてに血の繋がりがあったにせよ、これだけ頭数がいれば、気の合うのと合わないのがいて当然で、そうすると人間のように派閥なんてものもあったりするのでしょうか。

飼い主の女性に注目してみると・・・高級ブランドのトレーナーを着ています。
なぜそれが高級ブランドだとわかったかというと、ブランド名がアルファベットでたくさん印刷されているデザインのものだったから。
40代ぐらいに見えるその女性は、お金持ちで犬とのラブラブな生活を送っている・・・こんな推理でどうでしょう。

信号が緑になったにもかかわらず、その女性は動かない。
なんでだろうとさらに様子を探ると・・・リードに繋がれたチワワたちが、飼い主を電柱と間違えているのか、その靴の臭いを必死で嗅ぎまくっている。
その嗅ぎ方は執拗で、今にもトイレタイムに入りそうな気配。
そうしたことはしばしばあるのか、飼い主は雨でもないのに長靴をはいています。
そして、飼い主は嗅がれるがままじっとしている。
「ええいっ、これは私の足で電柱じゃないって、いい加減覚えろやっ」なんて私だったら間違いなく言ってそうなセリフを、この飼い主はまったく言いそうもなく、黙ってそこに立っています。
菩薩のような心の持ち主なんでしょうかね。

気が付けば、信号が点滅を始めている。
慌てて私は横断歩道を渡り振り返ると、電柱のように動かない飼い主とチワワたちの姿がまだそこに。
名残惜しくはありましたが、約束の時間に遅れては困るので、そのまま立ち去りました。
同じような時間帯に自宅周辺を歩く度、チワワたちとまた出会えないだろうかとキョロキョロするのですが、この時1回だけで、その後姿を目にしていません。
再会した暁には、勇気を振り絞って飼い主に声を掛けてみようと心に決めたのでした。

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