ぼんやり

  • 2016年02月04日

ふと気が付くと、ぼんやりしていた。
なんてことはありますか?
こういった時、脳はどんな状態になっているのでしょうか。

小説を書いている時、唸ったり、困ったり、迷ったりはしますが、ぼんやりすることはありません。
メールを書く時も、わかり易く伝えられる言葉を探したりして、頭はフル回転。
移動中の電車の中でも、頭ははっきりしています。
はっきりどころか緊張しているので、神経は高ぶっている状態。
方向音痴の私は「〇〇駅で乗り換える」といった次のアクションについて、心の中で自分にずっと言い聞かせているため、ぼんやりなんて絶対にしない。

それじゃ、いつぼんやりするかというと・・・美術館の中にある椅子に座った時。
ずっと立っていたことに疲れ、ちょいと一休みなんて時。
どっこらしょと座った途端、ぼんやりモードに突入。
これは恐らく、絵を見て歩いている間、脳が衝撃を受け続けているせい。
目から入った情報で、心は動かされ、同時に脳は衝撃を受ける。
これが次々と起こるわけですから、心身が疲れてしまう。
で、椅子に座った途端、脳も一休み状態に入るんじゃないかと思います。
そんな時周りを見れば、私と同じようにぼんやりと椅子に座る人たちが。
皆もぼんやりしているのかなと思うと、ちょっと笑みが浮かんでしまいます。
bonnyari
さらに、歯を磨いている時や、風呂場で身体を洗っている時にもぼんやりしていることがあります。
毎日のことなので、脳が指示を出してやっているというよりは、身体が覚えていて勝手に動いている。
ところが突然「あれっ、左の上の奥歯はさっき磨いたんだっけ?」とか「右の腕は擦ったっけ?」と思う。
すでに終わったような気もするのですが、そうじゃない気もしてしまう。
ぼんやりしてたんでしょうね。
突然脳にスイッチが入ってみれば、それまでどう身体を動かしていたのかがわからない・・・大丈夫でしょうか、私。
恐る恐る友人に相談してみたら「老化」のひと言で片付けられてしまいました。

そこで最近は、数を数えながらするように。
「1、2、3・・・」と数えながら右の奥歯の表側を磨き始め、10までいったら、また「1、2、3・・・」と数えながら裏側を磨く、といった具合に。
そして磨く順番を固定化。
これだと脳にスイッチが入った時、右の奥歯の裏側に歯ブラシをあてていて「6」と呟いていたとしたら、どの段階まで進んでいたかがわかります。
それで私は今日もまた、「1、2、3・・・」と数を数えるのです。

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