変な音が

  • 2016年10月17日

いつものように音楽を聞きながら執筆をしていました。
執筆というのは、パソコンに向かってキーボードを叩くこと。
音楽はそのパソコンのモニターの下部に付いているスピーカーから聞こえてきます。
スピーカーと耳の距離は近く、そのため執筆中は音楽に包まれているといった感覚に。

私に音楽の才能はなく、音痴だし耳がいい訳でもありません。
謙遜しているのではなく、結構酷い有り様なんです。
高校生の頃、音楽の授業で教師がピアノを弾くので、それを楽譜におこせという難題が出たことがありました。
耳コピしろというのです。
教師は一音一音ゆっくりとピアノを弾いていきます。
全神経を耳に集めるかのごとく音と向き合いましたが、0点という惨敗の結果でした。
onngaku
それは午前九時頃のこと。
スピーカーからの音楽に包まれている耳のセンスゼロの私が、「ぽちゃ」という音を拾いました。
「ぽちゃ」はあんまりスピーカーからは聞こえてこない類の音です。
大抵水関係の音。
しかもスピーカーとは反対の背後から聞こえてきた気がする。
が、私の耳はポンコツという自覚があるため、スルー。
5分後、再び「ぽちゃ」が聞こえてきました。
振り返ります。
背後にあるのは壁だけ。
「ぽちゃ」と呟く妖怪がいたりはしない。
と、ここで隣の部屋との仕切り扉に目がいきます。
隣は洗面所になっていて、水がある。
そっちか?
急いでその扉を開けると・・・床がびっしょびしょ。
作動中の洗濯機から水が漏れていました。
「ぽちゃ」は妖怪の呟きではなく、洗濯機から漏れた水が床に落ちる音でした。
呪いの言葉を上げながら、水を拭き取りました。
雑巾で吸い取り、絞ってバケツに捨てるを繰り返したら、2リットルぐらいの量になりました。
これだけの量が漏れていたのですから、結構前から「ぽちゃ」という音はしていたのかもしれません。
耳がポンコツで気付くのが遅れました。
ようやく音に気が付いた後も、自分の耳を信じられない私はスルーし、事態を悪化させてしまったようです。

今度よくわからない音が聞こえた時には、自分を信じてみようと思いました。

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