お金の使い方

  • 2021年06月07日

今、どうしているだろう。
時々そう思うのは、会社員時代の同僚A子のこと。

給料前になると、コンビニでバターロールパンを1袋購入。
それだけで1週間を乗り切っていました。
1日1個の計算です。
辛い1週間が終わり給料日が到来。
するとA子には笑顔が戻りフツーの食事に。
これを毎月繰り返していました。
なにか特別なことがあって、今月はピンチになったというのではなさそう。
根本的なところに問題があるとしか思えない。
確かに給料はびっくりするほど安かったのですが、額は決まっているのですから、その中で遣り繰りをしなくてはいけないと思うのですが、A子にはそれが難しいようでした。

数年後にA子は退職。
私も転職をしました。

それから5、6年後のことです。
表参道駅で猛ダッシュする女性を発見。
大人の女性が駅で猛ダッシュする姿というのは、あまり見ないので、驚いてその女性を目で追うと・・・A子でした。

なんか・・・頑張れ。
そう彼女の背中に声を掛けました。

A子は今、どこで、どうしているでしょうか。
ちゃんと暮らしているでしょうか。
先々のための資産設計を、計画通りに実行出来ているでしょうか。

小説「終活の準備はお済みですか?」には終活相談員が登場します。
三崎清、53歳。
ファイナンシャルプランナーに、自分の資産について提案して貰ったら・・・このままだと70歳で貯金はゼロになりますよ、と言われてしまいます。
すっかり目が覚めて慌てる清。
大雑把な計算をして、なんとかなると自分の目を誤魔化し続けてきた結果、老後の準備が出来ていなかったのです。
清は副業探しを始めます。
出来ることならその副業で、定年後にも稼ぎたい。
というか、稼ぐしかない。
すったもんだの結果、清がどんな選択をするのかは小説で。

そういう私も、全然他人事じゃないんだよなぁと思いながら書いていました。


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