キッチンを

  • 2022年07月11日

引越し先を決める時、私なりの条件がありました。
オートロックであること。
24時間ゴミ出しが可能なこと。
最寄り駅から徒歩5分以内。
などなど。

この他にも当然ながら、家賃は〇〇円以内といった条件もありました。
こうした絶対条件の他に、出来ればという程度の希望もありました。

その中の1つがクローズ型のキッチンでした。
キッチンが囲われているレイアウトの部屋が希望でした。

それまで住んでいた部屋はオープン型のキッチンでした。
キッチンと部屋の仕切りがないタイプ。
だからリビングのソファからも仕事をしているデスクからも、キッチンが丸見えでした。

キッチンを整理整頓出来ていれば、オープン型のキッチンでも問題ないのでしょう。
でも残念ながら私はずぼら。
カウンターの上には、出しっ放しの食材や洗剤などが並んでしまう。
揃いの容器に移し替えたりしたら統一感が出て、すっきりした見た目になるのでしょうが、そんなことを、ずぼらはしないのです。

食材や洗剤のパッケージはスーパーの棚に並んだ時に、他社の品ではなく、自分を選んで貰うために派手なものが多い。
こうした派手なパッケージのものがずらっと並ぶと、ガチャガチャして所帯じみた感じになる。

友人だったらまだいい。
見逃してくれる。
だが打ち合わせのために来訪した編集者たちは?
彼らもなにも言いはしない。
ただ心の中で「あー、桂さん」と思うはず。

これを避けるために来訪者がある時は、キッチンカウンターの上に並んでいるものを、引き出しに隠します。
でも引き出しにそうそう空きもなく、入りきらないことも。
そんな時には隠し場所を探してウロウロ。
隠し場所だってそんなにある訳もなく、結局フライパンと小麦粉は脱衣所に、なんてことも。

こんなことを繰り返すうちに、今度の住まいは出来れば、クローズ型のキッチンがいいと思うようになったのです。
絶対の条件ではないけれど、いくつかの物件で迷ったら、決め手はキッチンのスタイルになるなと思っていました。

そして今回の引っ越しでは、たまたま条件にあった物件の見取り図をチェックしたら、キッチンはクローズ型。
「これは運命だわ」などと思い、即断して今の部屋に。

コンロの上にフライパンが載ったままでも、ずらっと派手なパッケージの食材や洗剤が並んでいても、キッチンに足を踏み入れない限り、わからない。
最高だと思っていたのですが・・・今夏の猛暑に襲われたら・・・囲まれたキッチンは暑かった。

部屋のエアコンの冷風が、キッチンに届かないのです。
クローズ型キッチンの落とし穴に、住んでみるまで気が付きませんでした。
現在は扇風機をキッチンの端に置いて料理をしていますが、暑さを和らげてはくれません。
気が付けば、レンジで調理するもの、カットすればいいものばかりのメニューになっています。
キッチンのスタイルには一長一短がありますね。

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