通販番組

  • 2023年07月27日

東南アジアでライブコマースの通販が人気だとか。
これはインフルエンサーなどが動画で生配信をしながら、商品を紹介して売っていくというもの。
新聞記事にはタイやインドネシアなどでのことが、紹介されていましたが、日本については言及されていませんでした。
日本ではどうなんでしょう。

以前からテレビの生放送の通販番組は、目にしていました。
たまたまリモコンを押し間違えて映った番組が、その手のもので、制作側の熱い勢いに押されて、ついじっくり見てしまったなんてことが何度かあります。
別に欲しくない品なのに、ハイテンションで、この世で一番素晴らしいものだといったプレゼンをされると、だったら1つ買っておくべきかもとの気持ちになっていくから不思議です。

以前ドイツ旅行中にホテルの部屋でテレビを点けたら、通販番組だったことが。
二の腕が私のウエストぐらいあるんじゃないかってぐらいの筋骨隆々のオジサンが、楽しそうになにかを語っている。
ドイツ語なので、当然ながら彼がなにを言っているかは全く分からない。
ただ楽しそうなのは分かる。

やがてオジサンがテーブルの上に、Tシャツを広げ出しました。
そして畳む。
それから太い腕を組み「んー」と不満そうな顔。
どうやら畳み具合が気に入らない模様。
次にテーブルの下から、薄い四角形のものを取り出しました。
プラスティック製らしき、その薄いものを、広げたTシャツの上に置きます。
それはTシャツより一回り小さい。
そしてその薄いものの上に、Tシャツのはみ出した部分を載せていく。
ひっくり返してから、その薄いものを引き抜く。
すると何度もリハーサルで目にしていたはずのオジサンが、目を真ん丸にして、その畳まれTシャツの美しさに、驚いたといった演技をする。
満足そうに折り畳まれたTシャツを眺めてから、次のTシャツにトライ。
薄いものを引き抜くと、先程と同じサイズにきっちりと畳まれたTシャツが完成。
先程の上に重ねて、その美しさに惚れ惚れしているといった表情を浮かべました。

その薄いものはTシャツを綺麗に畳めて、同じサイズに仕上げるためのグッズだと、ドイツ語が分からない私にも理解出来ました。
この品をテレビ通販して、一体どれくらいの注文が入るのでしょうか。
制作費、出稿費を出しても利益を出すためには、何個売ればいいとの計算をしているのか。
そんなに同じサイズにTシャツを畳みたいなら、厚紙かなんかで自分で用意出来そうにも思えるのですが、そのことに気付かせる前に買わせようとの企みでしょうか。
そしてまた、この品をプレゼンするにあたり、この筋肉モリモリのオジサンをキャスティングした理由について、制作者に質問したいところです。

このオジサンは15分以上も、Tシャツを畳み続けていました。
こうなったら最後まで、このオジサンを見守りたいとの気持ちになっていましたが、出発しなくてはいけない時間になり、泣く泣く電源をオフに。
通販のやり方には、お国柄や時代の影響が出るんでしょうかね。

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