ロボットが

  • 2024年01月25日

午前9時頃、とあるターミナル駅で下車しました。
ラッシュアワーは終わっているので、大混雑ではありませんでしたが、大きな駅なのでかなりの人がいます。

改札口へ向けてホームを歩いていると、ロボットが。
働いているんだか、さぼっているんだか分からないぐらいの、微妙な動きをしています。
超スローであっちへ行ったり、こっちに行ったり。

私の前を歩いていた女性の2人組が、そのロボットに気付きました。
2人とも60代ぐらいでしょうか。

左の女性が隣の女性に教えます。「あれ、警備してくれてるんだって」
右の女性は「警備?」と確認した後で、「犯人と戦えそうなほど、運動神経が良さそうには見えないけど」とコメント。

これに対して左の女性が言う。「いざとなったら、なにか飛び道具を出すのかもよ」と。
右の女性。「あんなにゆっくり歩いているんだったら、ついでに掃除をしてくれたらいいのに。床を掃けるでしょ」
左の女性。「あなた、開発したら? 億万長者になれるかもよ」
右の女性。「なったら鰻をご馳走してあげるわよ」
左の女性。「あら、有り難う」

女性たちの会話はベテラン漫才師のよう。

右の女性が更に提案する。「掃除をさせながら挨拶もさせるわ。おはようございますって言わせるの。ロボットで疲れないんだから、ずっと言ってられるでしょ」
すると左の女性も提案。「行ってらっしゃいも言わせて」
右の女性。「わかった。言わせる。歌も歌わせようかしら」
左の女性が尋ねる。「どんな歌よ?」
右の女性。「いろんなの。駅にはいろんな年代の人がいるから、いろんな曲がいいんじゃない?」
左の女性。「ここで流したらいい宣伝になるんだから、広告料を取れるかもよ」

右の女性の提案はまだまだ続く。「大事な予定も知らせようか?」
左の女性が聞く。「大事な予定って?」
右の女性。「今日のオリンピック競技はこれと、これで、何時から試合ですとか」
左の女性が「あぁ、そういうのね」と納得する。「それもいい宣伝になるんだから、広告料を取れるわよ」

と、このように2人の妄想はどんどん広がっていきました。

右の女性は発想力が豊か。
左の女性は広告料を取ることに熱心。

こういうフツーの人の会話の中に、色々なビジネスのヒントがありそうだなと、改めて感じました。
開発会社の皆様、彼女たちの提案を是非ご検討を。

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